公会計制度見直しの動向

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天童市は基準モデル

 毎日jp山形ページに7月16日に掲出されていた「天童市:新会計、保有資産を時価評価 843億円→1174億円に /山形」〔細田元彰〕は、天童市が、「基準モデル」を導入して19年度決算の財務諸表を作り直したと報じる。保有資産を時価評価するなど、実態に合った財務状況を把握できるメリットがあり、導入は東北6県で初と伝えている。20年度決算は「基準モデル」で作るという。吉田芳弘財政課長補佐は「資産を正確にとらえることが健全財政への第一歩。従来より見やすさも増し、市民に分かりやすいものを目指した」と話しているとのこと。(1)取得時のままだった土地や市道の価格を時価で計算、(2)これまで計上されなかった68年度以前取得の資産と、土地の現物寄付など無償取得した資産を計上、するため、従来会計で843億1187万円だった資産は1174億5899万円となったとか。「資産の正確な把握で、売却を含めた有効活用にも役立てたい考えだという。」と記事は伝えているが、要は複式簿記を導入する必要はなかったということ。記事は、総務省が20年に県や市町村に「基準モデル」か、資産の時価評価が不要な従来の総務省方式の「改訂モデル」のいずれかを導入するよう指導しており、「基準モデルが好ましい」としているが、資産の時価評価が難航していて、導入したのは全国で数十自治体にとどまっている、と締め括っている。
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