公会計制度見直しの動向

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経済財政白書には地方も含んだ国民経済計算ベースのバランスシートがあるようだ

 ZAKZAK「連載:2011「日本」の解き方」に7月28日に掲出されている「財務省したたか工作!国のバランスシート作りのウラ」〔元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一〕は、22日の閣議に提出された経済財政白書で、国と地方を合わせた政府全体のバランスシートが10年ぶりに作成されており、11年度末で資産887兆円、負債1062兆円、資産負債差額175兆円だったのが、21年度末で資産986兆円、負債1505兆円、差額519兆円となっていて、財政状況を表す資産負債差額は悪化しており、その原因は年金の状況であるとしているとした上でコメントを加えている。それによると、15年ほど前に国のバランスシートを公会計に基づき初めて作ったのは筆者自身であること、当時、GDPの計算で使う「国民経済計算」はあったが、推計データなので様々な政策分析には使えず、会計帳簿から個別の資産・負債を悉皆的に調べて公会計の手順でのバランスシートを作ったということが明かされている。会計帳簿から作成したという文脈上、これはいわゆる中央政府に限定した「国の財務書類」のことかと思われる。筆者は、「今回のバランスシートが、公会計ベースのものかと思ったら、国民経済計算ベースなのでがっかりした」というが、地方込みのものは公会計ベースでは未だ無理なのではないだろうか。
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21年度の国の財務書類は23年6月28日に発表

 財務省サイトは6月28日の新着情報(報道発表資料)として「財政制度等審議会 財政制度分科会 法制・公会計部会(6月28日開催)配付資料」を掲出している。その日の会議は「独立行政法人会計基準の改訂等について」と「平成21年度 国の財務書類について」が議題となっており、その議事録によると、前者は審議事項だが、後者は報告事項で会議後に公表するとされている。
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