公会計制度見直しの動向

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19年度国の財務書類

 日経サイトが7月24日に掲出している記事「国の債務超過、07年度は282兆円超」は、財務省が24日に19年度の国の資産と負債の状況を示した貸借対照表を公表したこと、一般会計と特別会計を合算したところ、負債が資産を上回る「債務超過額」が282兆9千億円となり、18年度と比べ3兆8千億円増えたこと、貸付金など資産が目減りするとともに、国債の発行残高が増えたことなどが響いていることを伝えている。19年度の資産は前年度に比べて9兆6千億円少ない694兆9千億円で、保有外貨証券が増えたものの、財政投融資改革で財務省が政策金融機関などに貸し付ける額は27兆円減っているという。負債は5兆8千億円減の977兆8千億円で、政府にとって借金となる新規国債と政府短期証券の残高が合わせて31兆8千億円膨らんだが、郵便貯金などの預託金が大きく減ったため、差し引きで総額は減っているという。

財務省サイト:19年度国の財務書類
 財務省が「国の財務書類について」で「国の貸借対照表〔一般会計と特別会計を合わせた国のストックの財政状況〕」の「注」の内容が興味深い。
平成19年度末の貸借対照表では「資産・負債差額」が△282.9兆円となっていますが、資産への計上額には道路や河川等といった売却が考えられない資産が相当程度含まれており、将来の国民の負担となる債務としては、基本的に将来世代が税負担により償還することとなる普通国債残高(平成19年度末は約544兆円)が1つの目安です。

 普通国債残高は、単式簿記による「債務に関する計算書」(19年度一般会計分はここ)で昔から公表している数値だ、と思ったが19年度は542兆円になっている。あれれ。
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